オリジナル – ページ 4 – 望月葵　オフィシャルサイト

瞳の先にあるもの　第２７話

　情報屋からもたらされた情報を、ヘイノは全体に共有すると、各人の判断で時間を過ごすことになった。日のあるうちなら、結界内にゾンビがやって来ることはないという。　なお、当の将軍は、サイヤの元で腕を治療している。　「あ～ …

●おおしも（大霜）ありゃりゃりゃ、これは寒いわけだよ。一面真っ白になってるじゃんよ。すべらないように気をつけないとね。それこそシャレにならないしさ。もう。人間がコケるならともかく、馬はまずいよね。大丈夫だと思うんだ …

●おおしけ（大時化）数日なら我慢できるが、こう何十日も続くのは異常すぎる。どうなってんだ。お偉いさんが調べても別に問題なかったらしいし。人為的じゃないとしたら。他に考えられるか。この港町だけずっと雨が続いてるんだぞ …

　話し終えたヘイノは、一度部屋にこもり不備がないかを確認するために食堂を退出した。というより、もっと具体的なものを提示したい、とのことだった。　指示を受けた一同は、まず長期戦に備えるべく、既に行われていた物資をさらに集 …

●おおざと（邑）国の意味を表す、ねえ。似ても似つかないじゃないかこれ。ええっと、これか。まあ昔の人の感覚と一緒にしちゃダメだよな。そういやあ何かで見たような。思い出せないからいいや。とりあえず調べておいて、後で確認 …

●おおごえ（大声）何だあ、あの声は。合図じゃないよな。獣のにしてもでかすぎるし。うーん。念のためだ、この辺りを調査しとこ。面倒なことに巻き込まれたくないし。それにしても外は騒がしいようだ。参ったな、こちらに飛び火し …

　人型をした何かが現れ人々が襲われるという、前代未聞の事件が発生したノアゼニア。王都を敵の手から取り返した矢先でのことだった。　人の形はしているが、肌は青く浮き出る血管は紫色。遺体独特の腐敗臭がし、腕や足が千切れていて …

●おおくら（大蔵）まったく、どういう守りをしていたのだ。大事な貢物が入っていたというのに。まずい、まずいぞ。期限は数ヵ月後だ。今旅立たないと間に合わなくなる。誰かいないかっ。早急に不届き者を捕らえ尋問するのだ、急ぐ …

●おおく（多く）あっれー、おかしいな。入らないし。しょうがない、何を置いていこうかな。あ～、困った。書籍は置いていきたくないんだけど、しょうがない。えっと。そうだ、まとめたノートがあったからそれでいいや。あとは、着 …

　アマンダたちが弓兵軍と合流するために離脱した後、　「おやー、君は行かないのかい」　「魔法使えるやつがいたほーが便利だろ」　「あー、助かるよー」　と、まるで知っているかのような口ぶりで話すギルバート。情報屋は思わ …