瞳の先にあるもの 第31話

 「にしても奇遇だな。今はランバルコーヤで巡業中か」  「じゃないわよ。お偉いさんに呼ばれたんですって」  「呼ばれることは珍しくないけど。急に?」  「みたい。んま、よくある話よ」  お偉いさんの中に踊りが好きな方がい …

twitter小説 その455

●オート これで私がいなくても大丈夫。自動モードも搭載したから、遠慮なく乗って。 ちゃんと丁寧に扱ってよね。外装も強固にしたとはいえ、限度があるんだから。 チームの誰かが同行できればよかったんだけど。人手不足だししょうが …

twitter小説 その454

●おおつづみ(大鼓) わ、和太鼓ってこんなに時間がかかるんだ。人間が生きてる間にできないって。 普段何気なく見てたけど、そう思うとあの会場にある太鼓ってすごいよね。 そういえば、どういう起源があるんだろ。そこまでは今回調 …

瞳の先にあるもの 第30話

 兵たちの環境への体慣らしと移動手段確保のため、数週間程留まることになった一行。国境の町セングールは海が近く、数百年前から使われている魔力を原動力とする道具のお陰で水には困らない。  ちなみに、それは魔道具と呼ばれる。地 …

twitter小説 その453

●おおだち(大裁ち、大太刀) 本当に助かるわ。これで彼に贈ることができるもの。喜んでくれるかしら。 皆には助けてもらってばかりだから、少しでも返せればいいんだけど。ふふ。 でも、彼はお洒落だからなあ。ま、気に入らなかった …

twitter小説 その452

●オーダー 困ったものだ。まあ、だから成功しないんだろうけど。え、どういうことって。 簡単だよ。確かに順番はある、だが、実力主義なところもあるってことだ。 目上を敬う気持ちは忘れていない。だが、相手によるってことだよ。そ …

瞳の先にあるもの 第29話

 どんちゃん騒ぎが夕方まで続き寝床の確保をしている最中、コラレダ傭兵たちが全員アンブロー側につくとヘイノに伝わる。話を持ってきたのは現在全体統括をしているギルバートである。  「ありがたい話だが。反対はなかったのかね」 …

twitter小説 その451

●オーソライズ どうやらこのカードはお使いになれないようです。ところで、お客様。 当店にようこそお越しくださいました。お待ちしておりましておりましたよ。 そのカードは追跡できるようになっておりましてね。おわかりでしょうか …

twitter小説 その450

●大掃除(おおそうじ) 年がら年中はさすがに出来ないけど、数ヶ月に一回ぐらいはこうしないとね。 じゃないと隅っこのほうに埃がたまっちまうんだよ。ほら、こういう塊さ。 子供の健康を考えるとこのぐらいはね。そうそう、不思議な …

瞳の先にあるもの 第28話

 闇に紛れて動く暗殺者ですら制限される視界の中、日戦同様の動きで一行を翻弄するニコデムズ。  「人様を足蹴にするたぁ教育なってねえな。思い知らせてやる」  「うわ。ダッサいセリフ」  こめかみに青筋を立てながら、ニコデム …