瞳の先にあるもの 第27話

 情報屋からもたらされた情報を、ヘイノは全体に共有すると、各人の判断で時間を過ごすことになった。日のあるうちなら、結界内にゾンビがやって来ることはないという。  なお、当の将軍は、サイヤの元で腕を治療している。  「あ~ …

twitter小説 その447

●おおしも(大霜) ありゃりゃりゃ、これは寒いわけだよ。一面真っ白になってるじゃんよ。 すべらないように気をつけないとね。それこそシャレにならないしさ。もう。 人間がコケるならともかく、馬はまずいよね。大丈夫だと思うんだ …

twitter小説 その446

●おおしけ(大時化) 数日なら我慢できるが、こう何十日も続くのは異常すぎる。どうなってんだ。 お偉いさんが調べても別に問題なかったらしいし。人為的じゃないとしたら。 他に考えられるか。この港町だけずっと雨が続いてるんだぞ …

瞳の先にあるもの 第26話

 話し終えたヘイノは、一度部屋にこもり不備がないかを確認するために食堂を退出した。というより、もっと具体的なものを提示したい、とのことだった。  指示を受けた一同は、まず長期戦に備えるべく、既に行われていた物資をさらに集 …

twitter小説 その445

●おおざと(邑) 国の意味を表す、ねえ。似ても似つかないじゃないかこれ。ええっと、これか。 まあ昔の人の感覚と一緒にしちゃダメだよな。そういやあ何かで見たような。 思い出せないからいいや。とりあえず調べておいて、後で確認 …

twitter小説 その444

●おおごえ(大声) 何だあ、あの声は。合図じゃないよな。獣のにしてもでかすぎるし。うーん。 念のためだ、この辺りを調査しとこ。面倒なことに巻き込まれたくないし。 それにしても外は騒がしいようだ。参ったな、こちらに飛び火し …

瞳の先にあるもの 第25話

 人型をした何かが現れ人々が襲われるという、前代未聞の事件が発生したノアゼニア。王都を敵の手から取り返した矢先でのことだった。  人の形はしているが、肌は青く浮き出る血管は紫色。遺体独特の腐敗臭がし、腕や足が千切れていて …

twitter小説 その443

●おおくら(大蔵) まったく、どういう守りをしていたのだ。大事な貢物が入っていたというのに。 まずい、まずいぞ。期限は数ヵ月後だ。今旅立たないと間に合わなくなる。 誰かいないかっ。早急に不届き者を捕らえ尋問するのだ、急ぐ …

twitter小説 その442

●おおく(多く) あっれー、おかしいな。入らないし。しょうがない、何を置いていこうかな。 あ~、困った。書籍は置いていきたくないんだけど、しょうがない。えっと。 そうだ、まとめたノートがあったからそれでいいや。あとは、着 …

瞳の先にあるもの 第24話

 アマンダたちが弓兵軍と合流するために離脱した後、  「おやー、君は行かないのかい」  「魔法使えるやつがいたほーが便利だろ」  「あー、助かるよー」  と、まるで知っているかのような口ぶりで話すギルバート。情報屋は思わ …