東京異界録 第2章 第9録

 カグナさんの店に集まった異界関係者たち。十二月(じゅうにげつ)の一人だという如月君と、妖怪兄妹とその祖父が、距離をとったまま動かないでいた。  そしてこのとき、私はカーラ君とカヌス君に初めてあったときのことを思い出す。 …

ドラゴンクエスト8 竜の軌跡 第12話

 エイトたちが聖堂騎士団のひとり、ククールの助けを借りて修道院の牢獄から脱出した直後。修道院から火の手が上がっていることに気づく。  「橋が、修道院が燃えている。なぜ」  は、と、彼は、あることに気づく。  「バカな。さ …

東京異界録 第2章 第8録

 赤土(あかつち)、もとい、須藤君と和解した、と言うべきなのかしら。まあ喧嘩を売られなくなったのは間違いないので、そういうことにしておこう。  気がかりなのは彼が抱えている問題で、命に関わることだから何とかしてあげたい気 …

ドラゴンクエスト8 竜の軌跡 第11話

 聖堂騎士団員のひとり、ククールの頼みを聞き届け、オディロ院長の部屋へと急行したエイトたちだが、聖堂騎士団団長、マルチェロに院長殺害の嫌疑をかけられてしまう。そこに腹違いの兄の彼が呼んだらしい依頼人が登場。  しかし、一 …

東京異界録 第2章 第7録

 暗雲に囲まれたような雰囲気の中、どう切り出せばよいのかわかりかねている私。話のスケールが大きくなりすぎて、何て答えればよいのか、検討がつかないのだ。  だって、いきなり死ぬ呪いをかけられてるって言われたら、ね。  「心 …

ドラゴンクエスト8 竜の軌跡 第10話

 背後にたっていた腐った死体とミイラ男を撃破すると、一行は一度頭の中を整理する。ここは、伝染病が流行って閉鎖されたこと。そして、長き年月にわたって放置されたせいか魔物の巣窟になっている、ということだ。  もちろん、ここに …

東京異界録 第2章 第6録

 やってきた先は、駅から徒歩15分ぐらいのところにある焼肉屋。ちょうど私の家からは正反対にあるこの場所は、大食いなら知らない人間はいないと言われるほどの人気店だった。  当然、食べ盛りの弟、雪祥(ゆきひろ)も知っている。 …

ドラゴンクエスト8 竜の軌跡 第9話

 マイエラ修道院へと向かうことになった一行。不安が大半を占めているエイトだが、決して顔にだそうとはしなかった。もちろん、周囲への気遣いである。  ルーラで移動すると、さっそく行動を開始する。聖堂騎士団の宿舎へと移動してい …

東京異界録 第2章 第5録

 男子のバスケチームが決まってから数日。女子のほうもほとんど決まりかけ、ちょっとした練習をすることになった。  といっても、軽くルールを教えてもらったり、自主的に練習する人が集まるぐらいだから、大したことはない。  人数 …

ドラゴンクエスト8 竜の軌跡 第8話

 賑やかになったパーティーは、道端に華を咲かせながらゆっくりと目的地にむかっている。  「マイエラ修道院は、巡礼やら旅の神父やらが集うちょっとした名所でげす」  「そうなんだ。それならドルマゲスを見かけた人がいるかもしれ …