Twitter小説 その391

●うれのこり(売れ残り)
はあ、また売れ残っちまった。まあいい、今夜の晩飯にもなるしな。お、ネコか。
よしよし、お前、腹が減ってるんだろ。形は悪いが食えるものだ、ほらよ。
それにしてもよく来るな。飼い主はいないのか。かわいそうに。よし。
そういえば、あの日から不思議と売れ残ることはなくなったな。不思議だな。

●有漏(うろ)
全て捨てきれるものじゃないだろう。人間であるが故に欲があるのも然り。
出家するなら話は別だが、学びとして知るのならそこまでの苦行はいいだろう。
それにしても、最近は世捨て人が多くなった気がする。どうなっているのか。
現実で救われないなら、か。諦める前に何かすることがあるはずだが。

●うろおぼえ(うろ覚え)
うーん。さっきまで何か大事なことがあった気がするんだけど。何だっけ。
頭がぼんやりしてて思い出せない。ええっと、そうだ、洞窟に入っていって。
そこからがわからない。奥に行って、それから、ええっと。宝石、が。
ダメだ、何でだろ。まあいいや、このことを親方に報告しよう。危ないしね。

●うろこ(鱗)
こういう形のほうがオシャレか。よし、どうだ、これで完成だぞ。どうぞ。
毎度あり。中々骨の折れる仕事だったが、すごくやりがいがあったよ。頑張んな。
ふふ。おっさんが若い子の力になれるってのは嬉しいもんだ。次のはっと。
まったく、誰が吹き込んだのかは知らないが、恋のお守りになるとはな。

●うろこ(鱗)
あははは、本物に見えるだろう。実は作り物なんだ、近づいて見てみろ。
そっくりだろう。ちょっと頼んでいてな。あの辺りに潜伏するから。そうそう。
だから擬態が必要だったんだよ。人間を覆い隠せるほどの、ね。
正直ここまで似せなくても良かったんだが。まあいいさ。
とりあえず入っているんだ。

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