●雲竜(うんりゅう、うんりょう)
ふうん、大層な名前の割には大したことないんだね、この道具。へえ。
それにしても、よくこういうのが作れたよね。もちろん悪い意味じゃないよ。
性能は最悪だけど、暮らしを便利にしようと思って作ったんだと思うし。
そういう意味で展示を見るとさ、今の時代でよかったってつくづく思うんだよね。
●画(え)
こういう感じだ。言葉よりも体感したほうが早いだろう。そうそう、そうだ。
このように目が見えなくてもこの世界では問題ない。むしろこの世界ではな。
むしろ弱者を装いターゲットに近寄りやすくなる。息の根も止めやすいだろう。
だがお前はまだ選択できる。目を戻すか、このままにするかの、な。
●画(え)
こんな簡単に騙せる相手じゃない。策は二重、三重にしてはじめて生きる。
もちろんこの人ならではだけどね。普通の人間なら最初のひとつで終わらせる。
それほど危険な女だ。気をつけたつもりだが、死体を見るまで気を抜くな。
最初は見た目、次は弱者を装い、相手が男なら性的にもやってくるからな。
●画(え)
第一、第二と潰してくれたか。これで攻略は楽になった、はずなんだがな。
くそ。こちらの手負いのほうが痛手かもしれないな。一時撤退も考えたが。
このまま突入したほうがいいだろう。下手に背を向けては挟み撃ちになる。
部下たちを信じよう。彼らは戦いのエキスパート、タイミングもわかるはずさ。
●画(え)
これらを合わせると。面白いモノを作ったなあ、僕から見たらヘボだけど。
素人にしちゃ上出来なんじゃない。でもこの世界ではボコられるね。ふふ。
才能ありそうだからスカウトしようかな。あ~、でも、性格歪んでそうだな。
「お前が言うな。それよりも早く解析した結果を教えてくれ。仕事にならん」