東京異界録 第1章 第9録
ある声で目が覚めた私。どうやら眠っていたようだ。 「ねーちゃんってば。ご飯できたよ」 「ん、今いく」 昼間から戦ったせいで疲れたのかもしれない。まあ、顔を洗えば意識がはっきりするだろう。 「レオンにお供えしとい …
ある声で目が覚めた私。どうやら眠っていたようだ。 「ねーちゃんってば。ご飯できたよ」 「ん、今いく」 昼間から戦ったせいで疲れたのかもしれない。まあ、顔を洗えば意識がはっきりするだろう。 「レオンにお供えしとい …
自宅のドアを開けて見えた、リビングに立っている謎の大男。あの黒ずくめはいったい何なのだろうか。 「どうしたんだ」 「だ、誰かが中にいる」 条件反射のように行動した鳴兄は、私を押しのけ扉を開ける。乱暴に扱われた扉は …
一度家に戻ることになった私と弟のユキは、店で妖怪たちと別れたあと、近くにある自宅へとむかう。 徒歩十分ぐらいにあるその場所は、外観もキレイで、周りにコンビニやスーパーがあるため住みやすい。 エントランスに入ってセキ …
店に着いた私たちは、CLOSEと書かれた喫茶店の扉を遠慮なく開ける。店は中から漂っている仕込みの香りで歓迎してくれた。 店内には、先に到着していた人たちがおり、来客を知らせる鈴の音で振り返る。 「お帰り、ねーちゃん …
いったいどこから湧き出てくるのか、狼の数は一向に減る気配がない。一番前の奴らを倒しても、最後列にまた出てくるような感じだ。 「肌の新陳代謝かよ、っとに」 「面白い例えだね」 「そりゃどうも」 あちらは大太刀を、 …
1枚ごとに掲載していますが、画像をクリックしていただくと、ライトボックスが開いてご覧いただくこと画できます^^* マンガTOPへ 第2録へ 全体一覧へ <メルマガ> 最新作速達便 新作品をい …
学校を案内させられた後、今日は異常なかったようなので、そのまま帰路へとつく私たち。彼らは真昼間なのにも関わらず、ゴエイだからとかってついてきているけれど。 「ため息ばっかついてっと、幸せ逃げるぞ」 「あのねえ」 …
時は流れ、今は正午。ホームルームが終わったあと、彼らはクラスメイトに囲まれ、質問攻めにあったのだ。 なぜか私も巻きぞえになったんだけど。 で、お昼近くなったから、空腹に耐えかねてコンビニまで行ってきたってわけ。部活 …
あの出会いから7回目の桜が散り始めている今、私は高校二年生になった。窓の外にある道がピンク色に染まる光景を見ながら、ぼんやりとしている。 まあ、相変わらず、妙な存在である彼らとの関係も、続いているけれどね。はあ。 …
天の機嫌のよい日、しかし、厄除けの女神はあまり機嫌がよくなかったらしい。 そんな中、桜は新たな旅立ちを祝福し始めていた。そんな中、水色のランドセルを背負った女の子が、下をむきならが歩いている。 顔立ちはかわいらしく …