東京異界録 第2章 第1録
家に帰って翌日の準備をして就寝した私たちは、日が昇ると普通の学生に戻るようになっている。 朝のドタバタを過ごしたあと学校に着くと、三時間目までは普通の授業を受け、それからHRに。 本来なら次は国語なのだが、学校行事 …
家に帰って翌日の準備をして就寝した私たちは、日が昇ると普通の学生に戻るようになっている。 朝のドタバタを過ごしたあと学校に着くと、三時間目までは普通の授業を受け、それからHRに。 本来なら次は国語なのだが、学校行事 …
いきなり現れた妖怪兄弟の次男坊。顔が至近距離にあることを理解するのに、数秒はかかっただろうか。 「うわ、ちかちか、近いっ」 「わわ、暴れんじゃねえよっ」 足が落ち着いても、心臓の音が全身を駆けめぐっている。ああ、 …
息抜きで描いていたものになります。 この2人、よくでるのに顔がないな~、と^^; ※原稿はかなりでかいのでお気をつけをば;; そのうち涼ちんも描くと思います。たぶんw イラスト一覧へ 全体一覧へ
喧嘩を売られた奴とは違う人間たちとのドンパチになり、いつの間にか物の怪と戦うことになるとはな。いったいどんな流れでこうなるんだか。 まあ事前に持っていた装備で、アタシもユキも武装はしているが、正直、不安が多く占めてい …
赤土と勝負しにやってきたハズが、なぜか竜間とその取り巻きと喧嘩するハメになったアタシたち。前者に関しては事前に取り付けられていたからともかく、後者は完全な邪魔者で、アタシたちのことが鼻につくらしい。 奴はいつも隙を狙 …
ある声で目が覚めた私。どうやら眠っていたようだ。 「ねーちゃんってば。ご飯できたよ」 「ん、今いく」 昼間から戦ったせいで疲れたのかもしれない。まあ、顔を洗えば意識がはっきりするだろう。 「レオンにお供えしとい …
自宅のドアを開けて見えた、リビングに立っている謎の大男。あの黒ずくめはいったい何なのだろうか。 「どうしたんだ」 「だ、誰かが中にいる」 条件反射のように行動した鳴兄は、私を押しのけ扉を開ける。乱暴に扱われた扉は …
一度家に戻ることになった私と弟のユキは、店で妖怪たちと別れたあと、近くにある自宅へとむかう。 徒歩十分ぐらいにあるその場所は、外観もキレイで、周りにコンビニやスーパーがあるため住みやすい。 エントランスに入ってセキ …
店に着いた私たちは、CLOSEと書かれた喫茶店の扉を遠慮なく開ける。店は中から漂っている仕込みの香りで歓迎してくれた。 店内には、先に到着していた人たちがおり、来客を知らせる鈴の音で振り返る。 「お帰り、ねーちゃん …
いったいどこから湧き出てくるのか、狼の数は一向に減る気配がない。一番前の奴らを倒しても、最後列にまた出てくるような感じだ。 「肌の新陳代謝かよ、っとに」 「面白い例えだね」 「そりゃどうも」 あちらは大太刀を、 …