東京異界録 第1章 第4録
学校を案内させられた後、今日は異常なかったようなので、そのまま帰路へとつく私たち。彼らは真昼間なのにも関わらず、ゴエイだからとかってついてきているけれど。 「ため息ばっかついてっと、幸せ逃げるぞ」 「あのねえ」 …
学校を案内させられた後、今日は異常なかったようなので、そのまま帰路へとつく私たち。彼らは真昼間なのにも関わらず、ゴエイだからとかってついてきているけれど。 「ため息ばっかついてっと、幸せ逃げるぞ」 「あのねえ」 …
「少しの間でいいのっ。私がたくさんの食料を集めて巣の中に入れておくから、それまでの間だけ。ね、お願い」 「そうは言ってもっちね~」 小鳥と雪ダルマとの対話が続く。見た目のせいかほんわかしているが、話す内容は随分と随 …
時は流れ、今は正午。ホームルームが終わったあと、彼らはクラスメイトに囲まれ、質問攻めにあったのだ。 なぜか私も巻きぞえになったんだけど。 で、お昼近くなったから、空腹に耐えかねてコンビニまで行ってきたってわけ。部活 …
秋で季節が止まっている大陸、とりあえず秋の大陸、と呼んでおく。この世界には、スノーマン以外の生物や大陸に名前がついていないらしい。植物にはあるようだが。 移動手段は瞬間移動。どうなっているのか知らないが、RPGゲーム …
あの出会いから7回目の桜が散り始めている今、私は高校二年生になった。窓の外にある道がピンク色に染まる光景を見ながら、ぼんやりとしている。 まあ、相変わらず、妙な存在である彼らとの関係も、続いているけれどね。はあ。 …
「みんな、聞いてっち。サクヤはみんなをいじめたりし」 べしゃっ、とピクルは滑ってしまい、頭と胴体が離れてしまった。 ぎ、ぎゃーっ。何してんだ、こんな非常時にっ。 「い、痛いっち。サクヤ、助けてっち」 「どどど、 …
天の機嫌のよい日、しかし、厄除けの女神はあまり機嫌がよくなかったらしい。 そんな中、桜は新たな旅立ちを祝福し始めていた。そんな中、水色のランドセルを背負った女の子が、下をむきならが歩いている。 顔立ちはかわいらしく …
寒さ対策のために、色々と準備中の俺。といっても、持ってきてもらった厚手の服を着こむだけだけど。何分スキーなどのウィンタースポーツをやったことはないし、雪国のように寒い地方に行ったこともないから、着ては外にでて調節して、 …
スマホの復しゅうでも受けたのだろうか。機械に労働基準法はないと思うんだけど。 たしか家でアプリを立ちあげてゲームしていたのは間違いない。 ところがどっこい。何がどうなっているのか辺り一面、雪景色なのである。 今ま …