●おおごえ(大声)
何だあ、あの声は。合図じゃないよな。獣のにしてもでかすぎるし。うーん。
念のためだ、この辺りを調査しとこ。面倒なことに巻き込まれたくないし。
それにしても外は騒がしいようだ。参ったな、こちらに飛び火しなきゃいいけど。
ありゃま、早速お客さんかい。悪いけど、間に合ってるから帰りなよ。

●おおごと(大事)
あのなあ、そんな大したことないのに呼ぶんじゃないっての。しょうがない。
心細いのかもしれないな。まだ子供だし、両親は全然帰ってくる気配ないし。
とはいっても子供の扱いかたがわかんないんだよなあ。どうしたもんかね。
ん、どうした坊主。はあ、本を読んでほしいってのか。しょうがないなあ。

●オオコノハズク(大木葉木菟)
ち、ちっちゃ。フクロウってもっと大きいと思ってたけど。かわいいなあ。
でも、角度から見たら枯葉に見えるよね。目を閉じてたらわかんないよ。
あ、ミノムシにも見えるかも。わかったわよ、口閉じますー。ふ~んだ。
にしても、ここは不思議なところだね。まるで時間が止まってるみたいなんだけど。

●おおごま(大駒)
ああ、将軍に口答えしたことか。そうだな、新しい相棒は知らなくて当然。
ここだけの話じゃないけど、実は俺を含めた五人は立場に関係なくてね。
さすがに国王陛下は違うけど、軍部内なら俺はどこの連中とも同じ立場なんだ。
ちょっと特殊でね。肩書きが俺と同じ奴には気をつけたほうがいいかもよ。

●おおさそり(大蠍、大蝎、オオサソリ)
こんなでかい動物がいたなんて。太古の海は今より恐ろしいんじゃないの。
いやさ、今だって恐ろしいと思うよ。毒持った奴もいれば人食う奴もいる。
動物は注意しとけば問題ないけど、厄介なのは人間のほうさ。ほら見ろ。
あの辺りを手に入れようと躍起になってる連中だよ。こっちのほうが面倒だろ。

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