●おおくら(大蔵)
まったく、どういう守りをしていたのだ。大事な貢物が入っていたというのに。
まずい、まずいぞ。期限は数ヵ月後だ。今旅立たないと間に合わなくなる。
誰かいないかっ。早急に不届き者を捕らえ尋問するのだ、急ぐのだぞ。
ええい、何故こんなことになったのだ。このままでは、私の地位と名誉が。
●おおくわがた(大鍬形)
意外だな、これって絶滅危惧種なんだって。メジャーな昆虫なのに。ふうん。
いや、好きな友達がいて。よく捕ってたんだ。だからそんなイメージなくて。
野生が危ないんだ。繁殖方法は確立してるけど、やっぱ天然と養殖じゃあな。
魚じゃないけど、きっと好きな人から見たら違う価値なのかもしれない。
●OK(オーケー)
ああいいぜ、通りな。はあ、今日はやたらと通行人が多いな。ったくもう。
しょうがないか。そろそろ祭りだし、便乗して敵兵がきたらまずいしよ。
ああ、ちょっと待ってくれ。すぐに許可書が出るからな、って、何だお前ら。
さっきの連中じゃないか。くそ、山賊まで混じっていやがったのかよ。誰かっ。
●OK(オーケー)
うん、これは本物だな。お嬢ちゃん、よく手に入れられたね。大したものだ。
ほとんどの奴らは偽物を持ってきてはぐらかそうとするのに。気に入ったよ。
ところで、何を作ればいいのかな。ほお、この武器の修理かい。どれどれ。
随分と思い入れがあるな。安心しなさい、この腕に賭けて直してあげよう。
●オーケストラ
詳しいことはわかんないけど、聞くのは好きなんだ。すごく迫力もあるしさ。
何ていうのかな、魂が震えるっていうの。体がゾクゾクってくるんだよね。
心から楽しく演奏してるとそうなのかもしれないね。一生懸命ていうか。
命の旋律っていったらクサいかもしれないけど、彼らのはそう感じるんだよね。