瞳の先にあるもの 第33話

 ヘイノに頼まれた仕事をこなした情報屋は、一度離れ、ヒエカプンキを訪れる。ヒエカプンキとはランバルコーヤの首都であり、通称、砂の都と言われている。現王政派が支配している場所だ。  だが、人が出歩く時間帯にも関わらず、女子 …

twitter小説 その459

●オーバーチュア ははははっ、素晴らしい威力だ。これは開戦の合図に相応しいではないか。 彼奴らも肝が冷えたろうな。ひるんだところを一気に叩き、領土を拡大せよ。 くくく。もはやあの国を滅ぼせば我が勝利は間違いなし。このまま …

twitter小説 その458

●オーナードライバー そうなんだ、一般家庭は自分で運転するのが普通なんだね。とても興味深い。 皆ドライブが趣味なのかい。そうか、運転手を雇えないってことなんだな。 うーん。自分の時間を確保するっていう考えはないのかな。も …

瞳の先にあるもの 第32話

 ラガンダの計らいで、ランバルコーヤ流のもてなしは一般兵にも施された。その中にはラヴェラ派の兵士も混ざっており、数週間を通してよく肩を並べる関係になったようだ。  とはいえ、ランバルコーヤ兵は決して多くない。人数では全体 …

twitter小説 その457

●おおとり(大鳥、鳳、凰、鴻、鵬、鳯) うわぁ、すっご。あんな大きい鳥は見たことないよ。某ゲームのキャラみたい。 で、どうするんだっけ。あの鳥の背中に乗って旅に出るんだっけ。はいはい。 冗談ですよ。追いかけて巣の位置を確 …

twitter小説 その456

●オートバイ ったく。何でこんなモンに乗って逃げる必要があるんだか。別にいいけどよ。 相手は連中じゃないからちゃんと人間のフリしなきゃならねえし。メンドウだ。 さて、ようやくやって来たか。ちゃんと空気読んで盛り上げてやる …

瞳の先にあるもの 第31話

 「にしても奇遇だな。今はランバルコーヤで巡業中か」  「じゃないわよ。お偉いさんに呼ばれたんですって」  「呼ばれることは珍しくないけど。急に?」  「みたい。んま、よくある話よ」  お偉いさんの中に踊りが好きな方がい …

twitter小説 その455

●オート これで私がいなくても大丈夫。自動モードも搭載したから、遠慮なく乗って。 ちゃんと丁寧に扱ってよね。外装も強固にしたとはいえ、限度があるんだから。 チームの誰かが同行できればよかったんだけど。人手不足だししょうが …

twitter小説 その454

●おおつづみ(大鼓) わ、和太鼓ってこんなに時間がかかるんだ。人間が生きてる間にできないって。 普段何気なく見てたけど、そう思うとあの会場にある太鼓ってすごいよね。 そういえば、どういう起源があるんだろ。そこまでは今回調 …

瞳の先にあるもの 第30話

 兵たちの環境への体慣らしと移動手段確保のため、数週間程留まることになった一行。国境の町セングールは海が近く、数百年前から使われている魔力を原動力とする道具のお陰で水には困らない。  ちなみに、それは魔道具と呼ばれる。地 …