ドラゴンクエスト8 竜の軌跡 第13話

 マルチェロの命令で事実上追放を命じられたククールは、怒りや他の感情がまざったような表情をしながら部屋を退出。その後を、トロデ王は、わざとらしいほどに、  「姫と一緒に、馬車で待っとるからな~」  と、手を振りながら追っ …

ドラゴンクエスト8 竜の軌跡 第12話

 エイトたちが聖堂騎士団のひとり、ククールの助けを借りて修道院の牢獄から脱出した直後。修道院から火の手が上がっていることに気づく。  「橋が、修道院が燃えている。なぜ」  は、と、彼は、あることに気づく。  「バカな。さ …

ドラゴンクエスト8 竜の軌跡 第11話

 聖堂騎士団員のひとり、ククールの頼みを聞き届け、オディロ院長の部屋へと急行したエイトたちだが、聖堂騎士団団長、マルチェロに院長殺害の嫌疑をかけられてしまう。そこに腹違いの兄の彼が呼んだらしい依頼人が登場。  しかし、一 …

ドラゴンクエスト8 竜の軌跡 第10話

 背後にたっていた腐った死体とミイラ男を撃破すると、一行は一度頭の中を整理する。ここは、伝染病が流行って閉鎖されたこと。そして、長き年月にわたって放置されたせいか魔物の巣窟になっている、ということだ。  もちろん、ここに …

ドラゴンクエスト8 竜の軌跡 第9話

 マイエラ修道院へと向かうことになった一行。不安が大半を占めているエイトだが、決して顔にだそうとはしなかった。もちろん、周囲への気遣いである。  ルーラで移動すると、さっそく行動を開始する。聖堂騎士団の宿舎へと移動してい …

ドラゴンクエスト8 竜の軌跡 第8話

 賑やかになったパーティーは、道端に華を咲かせながらゆっくりと目的地にむかっている。  「マイエラ修道院は、巡礼やら旅の神父やらが集うちょっとした名所でげす」  「そうなんだ。それならドルマゲスを見かけた人がいるかもしれ …

ドラゴンクエスト8 竜の軌跡 第7話

 海に沈んだオセアーノン。エイトとヤンガスは武器を構えながら海をのぞきこむ。相手は反撃する力が残っていないらしく、痛そうに顔をゆがめながらこちらを見ていた。  「いやあお強いんですねえ。おみそれしました」  いえホントホ …

ドラゴンクエスト8 竜の軌跡 第6話

 ゼシカが階段を下りると、部屋は重苦しい雰囲気に包まれた。母親のアローザの表情が、何かを押し殺したようになっているのだ。  「ゼシカが出ていってしまった。いや、そもそもアルバート家ではなくなってしまったのでは結婚など」 …

ドラゴンクエスト8 竜の軌跡 第5話

 綺麗に束ねられた花は、地面に落とされ形を台無しにしてしまう。しかし、立っている女性は気にもとめずこちらを見ていた。  エイトが話しかけようとしたとき、気の強そうな見た目をしている相手の顔が変わり、  「とうとう現れたわ …

ドラゴンクエスト8 竜の軌跡 第4話

 「君たち、僕らは盗賊じゃない。誤解だよ」  子供相手に武力を使うわけにもいかず、何とか説得しようとするが、何か理由があるらしく聞きいれる様子はない。  「もんどーむようっ」  と、少年が銅の剣の柄に力を加えながら走りだ …