●赤旗
へーけサマはそんなに偉いんだ。ふーん。たかが人間のクセにさ。
今度言いがかりつけられたら脅してやろう。火で燃やそうか、氷漬けにしようか。
あ、物の怪に食わせるのも面白そうだな。百の犬猫に追いかけ回すとか。
はいはい、戻りますよ。すみませんね、ちょっと出かけただけなんだよ、本当に。
●あかはだか
この世に生を受けるときは、皆が皆、赤裸の状態、何も知らない無垢な状態だ。
しかし、成長していくにつれ、とくに人間は仮面という皮をかぶり始める。
そうしなければならない状況になったり、時としてなる立場もそうさせるのだ。
だから、わからなくなっていくのだろう。本当の自分がどこにいるのか、を。
●あかはらいもり
目で読むにも音読するにも面倒な奴。早口言葉でもいけんじゃないの。
お腹部分が赤いイモリのことなんだけど、ちょっと怖いわ。腹部がとくに。
上から見ると普通に感じるんだけどね。本当、生物の進化って不思議だわ。
これから研究が始まるけど、どこの配属されるのかな。できればあそこがいいな。
●あかふね
おう、赤船様の登場だぜ。ありゃあ随分大きな獲物じゃねぇか。へへへ。
慌てなさんなって。相手はお国様だ、事を大きくするわけにもいかねぇだろ。
警備が固いからな、夜決行にしたのは目くらましでもあるし忍び込みやすい。
美味い物もついでに、っていきてぇとこだが。大人しくアレだけにするか。
●あかまつ
昔からこの場になる赤松は、単に大きいだけでなく霊木としても有名だ。
威厳を感じるだけでなく、手入れをされているので洗礼もされているように見える。
また、ここで待ち合わせをすると友人、恋人問わず永遠に別れなくなるとか。
今日もまた辺ぴな場所に、待ち人が絶えずやってくるという。
その69へ Twitter小説TOPへ その71へ
全体一覧へ
<メルマガ>
・人を動かす文章術
文章について、日頃考えていることを発信しています
・最新作速達便
新作品をいち早くお届けします。
<Facebookページ>
個人ページ お気軽に申請してください♪
<Podcast>
ライトノベル作家・望月 葵が伝える、人をひきつけ動かす文章の力
東京異界録(ライトノベル系物語)
<電子書籍>
各作品についてはこちら