Twitter小説 その395

●うわさ(噂)
見てみろ。民がうろたえて国を出ようとしている。こちらの思い通りにな。
情報が独り歩きした結果だ。民の信頼を失えば、国は成り立たないからな。
よく見ておくといい。きちんとした情報を得ている者は、動じていないだろう。
用は自分の頭で考え分析するかが勝負なんだ。そのことを忘れるなよ。

●上手(うわて、かみて、じょうず、じょうて)
ほお、これは素晴らしい。私もたくさんの品を見てきて目が肥えているが。
これはいくらで売っているのかね。ぜひコレクションに加えたいのだが。
うむむ、やはりいい値段だな。よし、前金を明日支払って後日残りを振り込む。
「よし、よくやったな。これであの館の結界を破ることが確実にできるぞ」

●上手(うわて、かみて、じょうず、じょうて)
ほっほっほ。この位を頂いてから数百年がたつか。見た目は四十代のままだが。
それにしても、時代は変わったな。呼び名はもちろん、コンピュータもある。
面白いものよ。わしは決して表に出ることはないが、手合わせしたいものだ。
コンピューターにわしの戦略も入ってる。間接的には勝負しているか。

●上手(うわて、かみて、じょうず、じょうて)
ふん、口だけは達者な男だね。褒めてもなあんにも出やしないよ。まったく。
ま、あのぐうたらな父親の息子だからしょうがない。あの一家も終わりだねえ。
って、母さんは言ってたけど。人は変われるものなんだとつくづく思う。
今やこの辺りでは知らない人間はいない程、裕福で優しくなったんだから。

●上手(うわて、かみて、じょうず、じょうて)
すごい手さばきだな。全然見えないんだけど。いつかオレもできるかな。
幼い頃に拾ってくれた師匠の剣は、当時はただの光の筋にしか見えなかった。
でも、年月がたつにつれて徐々に遅く見えるようになっていったんだよ。
そして師匠は今、このボロ屋で息を引き取った。剣と証印、旅費と愛情を残して。

 

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