Twitter小説 その389

●うるう(閏)
地球はただ回っているだけで、人間がその軌道数を数字にしたにすぎない。
実際ずれているからな。だから今の暦では四年に一回、見直されているだろ。
悪い意味じゃない。時間は人類の発明だと思う。これで管理ができるのだから。
素晴らしい生物だ。表も裏もある面白い生命体だよ。見ていて飽きない。

●うるうづき(閏月)
この年のこの月に、か。ずいぶん具体的に指定してくるが。ああ、なるほどな。
これは危険だ。我々の力が一番落ちるときでもある。さて、どうしたものか。
まだ猶予はあるが。果たして数年でどれだけ準備ができるかどうか。ふう。
奴らめ、我々を完全に潰しにかかってきたな。しかもなぶるように、な。

●うるうどし(閏年)
四年に一度の、ね。まるでオリンピックだけどそんな熱狂的なものじゃない。
知らないほうがいいこともある。でも、知ってしまった以上、放っておけない。
さあどう出るか。ここで止めておかなければ、この日に世界が滅びる。
こちらから攻められればいいんだけど。どこに隠れているかもわからないし。

●うるし(漆)
ああ、これね。塗料に使うんだ。よく聞かない、漆塗りって。それそれ。
最初は黒と赤だけだったけど、今は他の色もあるから楽しいよ。やってみる。
あ、そうだ。肌は強いほうかな。なんだったら手袋をするといいよ。はい。
何事も経験だ、試しにやってみたら。もしかしたらハマっちゃうかもよ。はい。

●うるし(漆)
陶器はもちろん、甲冑にも使われていたかな。日常に深く浸透していたよ。
まあ、私は戦場を歩くなんて無粋なマネはしなかったけどね。危ないし。
それよりも商人として渡り歩いたほうが楽しかったね。可愛い人にも会える。
もちろん、戦うときは戦うさ。物盗りなんてしょっちゅうだから大変だったよ。

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