Twitter小説 その338

●うすがみ(薄紙)
ほお、この紙を戸に張るか。中々面白い考えだ、どれ、やってみるがよい。
これは見事。糊を使い張れば確かに防風にもなるな。意外に洒落ておる。
気に入ったぞ。そちの名は何と申す。そうか、ではしばらく造って貰おう。
何をとぼけておる。余の部屋専用のものよ。皆が度肝を抜くであろう。楽しみだ。

●うすぎり(薄切り、薄霧)
いきなり出てきたな。本当にウワサどおりじゃないか。え、知らないかい。
招かれざる客を拒むってやつだよ。つまり、俺たちは歓迎されてないってこと。
ま、俺に任せなって。だてに神官の名前はついでないよ。候補だけどね。
じゃ、ちょっと行ってくる。危ないからここを動かないでくれよ。迷うから。

●うすぐも(薄雲)
ちょっと待ってくれよ。ここはどこだ、どう見ても昔の日本の家なんだけど。
ええっと、確か図書館で、本を見てて。う~ん、そっか、わかったぞ。
これは夢に違いない。そう、もう一回寝れば元に戻るはずだ、よっしゃ。
って、いいにおいのせいで眠れないし。うわ~、ホントに何なんだよ、ったくもう。

●うすぐも(薄雲)
静かな香りが好きでね。くつろぎたいときに焚くと効果抜群なんだよ。
かいだことないだろうな。昔からあるけど、今は採るのが禁止されてるから。
何言ってるんだ、人聞きの悪い。自分で作ってるんだよ。ほらあの部屋でさ。
弟に教えてもらってさ。これなら作れそうだから大量に自作してるってわけ。

●うすばかげろう(薄羽蜉蝣、薄翅蜉蝣)
へえ、よく見ると羽が四枚あるね。気づかなかったよ。二枚だと思ってた。
思い込みってこんな小さいところでも起こるんだね。ま、いいんだけどさ。
別に知ったところで何かが起こるわけじゃないし。ということで。
まさかあのときの出来事が役に立つなんて思わなかった。人生何があるかわかんないね。

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