Twitter小説 その337

●臼(うす、きね)
けっこう重いぞ、ひとりでできるかい。大丈夫そうだな、じゃあ頼んだよ。
そういってお父さんは私の頭をわしゃわしゃしてくれたの。大きな手だった。
そんなお父さんが嘘をつくなんて信じられないよ。絶対嘘だよ、ねえ。
でも、兵士の人は聞いてくれなかった。それどころか、私に暴力をふるったの。

●雨水(うすい)
今はきっちりと決まっているけどね。昔は月の満ち欠けによって決まったんだ。
だから、何月何日とはいえなんだよね。そんなの月に聞いてって感じでさ。
ま、今は暦が決まってるかららくだね。準備とかも事前にできるし。
そんなことをしなくても、こちら側はとくに苦労はしなかったけどねえ。うん。

●雨水(うすい)
もうそんな時季かね。まったく、歳をとるもんじゃないのお、よいしょ。
まだまだ寒さが身にしみるわい。おお、嫁さんや。ありがとのぉ。
ワシゃまだ若いわい。まだまだ現役の息子にも負けはせんわい。わっはっは。
あててて、腰が。ふう、わかっとるわい。程ほどにしておくとするかのう。まったく。

●うすいた(薄板)
あれ、これまた変えたんだ。何でそんな頻繁に変えるかな。わかったよ。
まさかあれに秘密があるなんて思わなかったよ。ただの板だったし。
だからあの花瓶には近づくなって、鬼気盛んに言ってたわけね。ふ~ん。
ま、調査だからな。じっくり調べさせてもらうよ。禁断実験の全容を、たっぷりとね。

●うすいた(薄板)
待てよ、この板はいったい何の意味があるんだろうな。これだけ金属だし。
薄い、とはいえ、大きさは他のパネルと一緒だけど。これをはめるってことか。
ってさ、どこにはめればいいわけ。穴だらけじゃんよ。どうなってんのやら。
ええっと、このパネルはただの見本です、本物は奥にありますってオイ。

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