twitter小説 その464

●おおむね(大棟、大旨、概ね) ななな、何考えてんのあの馬鹿師匠。高所恐怖症だって知ってるクセにいっ。 うう、わかってるんだけどね。兄弟弟子はみんな、これやってたから。ひい。 下を見るから怖いんだな、たぶん。前を見て、そ …

瞳の先にあるもの 第35話

 「止まれ。何者だ」  「ボクたちさっき入った旅団の遅れ組みだよん。きいてない」  「ないな。悪いが今は中には入れんぞ」  「えー、そんな~。のどカラカラなんだ、せめてこの子達だけでも入れてあげてよ」  と、道化師の姿を …

twitter小説 その463

●オーム たんこぶじゃあないんだよ。記号っていってね、この単位をって。寝たか。 そりゃ五歳じゃわかんないよな。研究ばかりで寂しい思いをさせてたかもな。 よし、今度の休暇はっと。うん、この辺りに入れておこう。さて、もうひと …

twitter小説 その462

●オーボエ それは獣の声だろ。こっちだこっち、ギャグかましてる場合じゃないんだって。 発表会がいつだか知ってんだろ。今までどこほっつき歩いてたんだ。ほら。 お前も合わせろ。ちゃんとやっておかないと当日大変なことになるだろ …

瞳の先にあるもの 第34話

 アンブロー軍が第一拠点のオアシスに到着してから数日。彼らは未だに町の中に入ることが出来ず、外で野営をしている状況だ。本来なら町の中で調達し終え、既に第二拠点へ出発しているはずであった。  「対応が早いと言えばそれまでだ …

twitter小説 その461

●おおぶろしき(大風呂敷) これだけ大きければ問題ないだろうな。さてっと、準備しますかね。何って。 逃げる準備さ。あ、勘違いすんなよ。夜逃げじゃなくって危険からさけるの。 そもそも借金なんてしてないし。じゃなくて、早くこ …

twitter小説 その460

●大鷭(おおばん) へ、へー。両極端なんだな、これ。んま、どっちとも取れなくないかもね。 ほら。種類によるけど鮮やかな色をしてる種もいるだろ。まずはそこね。で。 次が、笑っちゃあいけないんだろうけど。頭の部分が白いだろ、 …

瞳の先にあるもの 第33話

 ヘイノに頼まれた仕事をこなした情報屋は、一度離れ、ヒエカプンキを訪れる。ヒエカプンキとはランバルコーヤの首都であり、通称、砂の都と言われている。現王政派が支配している場所だ。  だが、人が出歩く時間帯にも関わらず、女子 …

twitter小説 その459

●オーバーチュア ははははっ、素晴らしい威力だ。これは開戦の合図に相応しいではないか。 彼奴らも肝が冷えたろうな。ひるんだところを一気に叩き、領土を拡大せよ。 くくく。もはやあの国を滅ぼせば我が勝利は間違いなし。このまま …

twitter小説 その458

●オーナードライバー そうなんだ、一般家庭は自分で運転するのが普通なんだね。とても興味深い。 皆ドライブが趣味なのかい。そうか、運転手を雇えないってことなんだな。 うーん。自分の時間を確保するっていう考えはないのかな。も …