Twitter小説 その86

●あくび
知ってるか。あくびってのはな、妖精がお前にいたずらしてるからなんだぞ。
妖精は寂しがりやでさ、かわいくて元気な子を見るとついちょっかいをだすんだ。
だから注意されたときは今のことを言ってうまくかわすんだぞ。いいな。
「ウチの子供に何吹き込んでんだこのボケナスが。アホかあんたはっ」

●悪筆
うわ、ひっでぇ文字だな。まったくもって読めないし。誰が書いたんだよ。
落書きにしか見えねぇっての。これで助言なんて、ちゃんちゃらおかしいぜ。
ん、何だこの光ってるのは。女が目に化粧してる、アレみたいだな。
待てよ、こう繋げて、裏返して。なるほどな、わざとわからないようにしたのか。

●悪評
さあな。人づての評判なんて当てにならないさ。自分の目で確認すればいい。
あれほど有名になれば多かれ少なかれ妬みも買うだろうよ。仕方がないさ。
もし噂通りなら受けなければいいだけのことだろ。別に難しく考えるなって。
お前と俺なら三流傭兵なんてけちらせるし、問題ないって。行こうぜ。

●悪平等
うわべっ面の自由なんかいらない。結局はただの言いなり人形だろ。
都合のいい様に生かされて、いらないくなったら捨てられる。それが今だ。
まあ、かごの中は不自由ではあるが、よくない意味でラクに生きられるが。
そんなことは望まない。どうせならでかくなって、世界に羽ばたきたいんだよ。

●悪風
水の量も問題ないし、日照りが続いている訳でもないのに、稲が育たない。
いったいどうなっているんだ、何が原因なんだ。
「あの場所に覚えがあるだろう。そこにある怨念があんたの作物だけ育たないようにしているのさ」
誰もいないはずの田んぼに、声だけが響く。周りには、足跡もなかった。

 

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