Twitter小説 その7

●愛育

愛育という言葉を勘違いしている者が多い気がする。真の愛情とは何かだ。
よく、可愛い子には旅をさせろ、という。自ら学習せねば何も覚えない。
物の怪もそう。火の危なさや食べられない実も教えなければわからないのだ。
さて、今度は方向感覚を養うために森にでも放っておこう。安全付きでね。

●藍色

ラン色と呼ばれる色は個人的に夜明け前の色だと思っている。闇が光に変わるときだ。
日がでる直前は太陽が待ち遠しくてたまらない。温もりと同じように。
そして私たちは現れた希望に喜ぶ。望んだ未来が得られた瞬間だからだ。
自分を信じ突き進んだ者だけが得られる、美しい光景のひとつである。

●藍色

虹の青と紫の中間色の藍色。何とも中途半端にも見えるが、実はそうでもない。
違う色へ移り変わる位置にいるため、ステップアップともとれるのだ。
次の段階へ進もうと考えている諸君に、この藍色の羽衣を送ろうではないか。
闇夜に包まれるときは安らぎを、前後にあるときは闘争心を与えよう。

●合い印

敵をだます策として合印を偽造するという思いつきをした者がいた。
さすが希代の女武将、目の付けどころが違う。地形や兵法だけではないのだ。
弱小の我らが生き残れたのも若き乙女のおかげ。だが、誰も彼女の顔を知らない。
隠れた顔からは、つねに悲しげな瞳があることしかわからないのである。

●哀韻

哀 韻(あいいん)の琴をひく姫君がいた。最愛の人を殺されたのである。
愛する人のそばで奏でていたのだが音が消える。婚約者が迎えにきたのだ。
策略の道具にされた姫君は今宵嫁ぐことになっていたが、嫁がなかった。
恋人を食って鬼と化した姫君は、婚約者を引き裂き、山へと逃げたのである。

 

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