Twitter小説 その65

●赤地
基本色が赤だからな。あわせづらいんだけど、ほかの色にしろって。
わかったわかった。暗色系で何とか抑えるよ、ケバケバしくなるし。
「ってもさ、肌色が黒いから問題なくね」
だいぶ問題だっつーの。金髪に焼けた肌、アンダーが赤なんざ完全にヤンキーじゃん。
どうやって清楚系見せろってんだ。

●赤信号
ここにいては危険だと、あたしの勘がはたらく。これまでに何度も、何度も。
こんな危険極まりないところにいたら当たり前なんだけどって、ほらきたっ。
ひっ、今度は何よ、ゾンビなわけ。え、キョンシーっていうのあれ。どっちでもいいっ。
こんなところオサラバしよ。ここにあるわけないじゃんよ。

●赤大将
トウモロコシに似ていてる動物、ねぇ。何かしら。あら保育園で習ったの。
うーん、お母さんわからないわ。え、正解を持ってきてるの、どれどれ。
ってコレ蛇じゃないの、どこから持ってきたの。しかも日本にいないわよ、それ。
また水槽から持ってきたのね。ほらほら、お母さんにちょうだい。もう。

●赤丹
ここが目印の場所だな。確かにバレやすいが、子供が考えたにしちゃ及第点か。
花びらと赤い長方形の紙が示す場所は、か。意外に才能あるぞ、あいつ。
必死なんだろうな、戦争孤児だし、生きる術を身につけるにも。よし。
しここに捜し求めていたものが埋まってるなんて。あとでおごってやろうか。

●あかちゃん
この子は絶望のそこにいた私を救ってくれた。夫と子供を亡くした私に。
ずいぶん泣いていたが、覗きこむとすぐにやんで手を差し伸べて笑う。
あの子が帰ってきたような錯覚。さあおいで、今日から一緒にいようね。
綺麗な服に高級なかご。きっと手放したくて手放したのではないのだろう。

 

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