Twitter小説 その60

●あかうお
色々な異名のあかうお。魚のことだが、場所により呼び名が違うのだ。
地図上で豆粒のように小さい島国でもこれだけ差があるのは驚きだ。
ところどころの文化もあれば、方言もある。いかに自分のいる世界が狭いことか。
いつかは渡り鳥のように大きな羽根を持って飛び立ちたいものだ。どうするか。

●あかうそ
野郎、ガセネタつかませたな。あ~、腹が立つわっ。ヤケ酒よ、酒。
ところでマスター、イイ話ないかしら。傭兵でも宝探しでも問題なしよ。
もちろんよ、私の実力は知ってるでしょ。まっとうな仕事なら受けてあげる。
へぇ、それは面白そうだわ。さすが元、っとごめんなさいね。早速行ってくるわ。

●あかうつぎ
もうこの時期になるのか。この花が咲くと、いつもあのときを思いだす。
何十年たっても忘れはしない。あれは初恋だったから。綺麗な妖怪だった。
危害を加えられなかったから怖くなかったし、話をしたり遊んだりしていた。
ある日から姿が見えなくなり、寂しさを覚えたよ。大人になるってことをね。

●あかうま
珍しいだろ、血のような毛並みの真っ赤な馬なんて。
親は普通の馬だよ。赤毛同士のね。あの子だけなんだ、どうしてなんだろう。
仲間内でもわかんのかね。いつも独りぼっちで草を食ってて、気の毒になってきて。
以前よった旅人が気に入ってね、あの子も彼らが気に入ったらしく譲ることにしたんだ。

●あかうみがめ
茶褐色の甲羅を持つカメ、アカウミガメ。まんまじゃん、と思ったのはいまや昔です。
浦島太郎の童話に出てきたり、長寿や子宝の象徴としても信仰されているようです。
漁師の間でも人気があり、豊漁のシンボルとしても敬愛されています。
こんな感じでよろしいですかね、先生。はい、席に戻ります。

 

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