Twitter小説 その6

●あい

愛らしく育つ我が子が遊んでいる。私に似て賢く、かわいらしい。
良い気分で眺めていたが邪魔をする者が現れた。顔はまるで般若のようだ。
「お願いですから妙な生き物を創らないで頂けませんかね」と、指をさす。
先には、白くまるい物体に小さな羽がつたものがいて、ボールのように弾んでいた。

●アイ

宰相殿、ご決断を、と、近くにいる男がいう。まったくしつこい限りだ。
今の皇帝のやり方が気に食わないから謀反を起こすなど、短絡にも程がある。
私は、しつこい男は嫌われるぞ、と茶化しながらいい、笑顔で返事をした。
「私を動かしたいのなら皇帝をお連れせよ。彼とは一心同体なのだ」

●藍

夜中に何か物音が聞こえた。いつもは目を覚まさぬのだが何故か気づいた。
外を見ると、ひとつの箱がある。有名な染物屋の名が入ったものだ。
開けると藍染の着物と藍の花があった。昨日、山の中で見たものと同じもの。
顔をあげると木の影に小鬼がいた。主人に頼まれて返事を待っているのだろう。

●あいあい

靄 靄(あいあい)と形が作られ離れていく雲は、つかみどころがない。
それは人も同じで、出会いと別れが訪れるものだ。うれしくも悲しくもある。
でも出会えたことに感謝している。こうして幸せを感じることができるから。
もう永遠に戻らない君に、永久(とわ)の想いと安らかな願いを捧げる。

●アイアイ

死や不幸を運んでくるといわれているアイアイ。しかし、私にとっては戦友だ。
たしかにマンゴーなどを食べてしまうので困ったものだが、それは仕方がない。
今日も大量の果実でアイアイを集め、その辺で遊んでもらう。
こうすることで奥地に眠る秘宝を守れ、私はのんびり過ごすことができる。

 

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