Twitter小説 その324

●うのはなくだし(卯の花腐し)
これはどういうことなのか。雨が降った途端、川が増水したぞ。バカ言え。
降っているのはこの町だけ、しかも、つい五分前のことなんだぞ。それが。
ああ、なるほど、そういうことか。上層部の仕業だ、都合が悪いからな。
市民を巻き込んで存在自体なかったことにするつもりなんだ。くそ、やられた。

●うのひ(卯の日)
その日に決行だな、わかった。しかし、相手は運が悪いな。よりにもよって。
この日は我等一族の力が一番高まる日。死は確実に訪れるというのに。しかし。
それぐらい知っているはずなんだがな。なぜわざわざあちらから指定してきた。
念には念を入れるか。誰かこやつのことを調べて来い。徹底的にな。

●うのみ(鵜呑み、鵜吞み)
こらこら、ちゃんとよく噛みなさい。お腹にもよくないし、太っちゃうぞ。
今はわからなくてもいいけど、大人になったら大変なことになるんだ。
病気になりやすくなっちゃうんだよ。病気になったら、ゲームもできないんだぞ。
男手ひとつで育ててくれた父は、そう言って教えてくれたのを覚えている。

●右派(うは)
凝り固まりすぎも困ったものだが、進まなさすぎはもっと困る。どうしたもんか。
確かに、あれだけの人数だ。改革を強引に進めてしまったら、反感を買う。
少しずつ変わっていくのが一番いいんだが。事は早急に対処しなければ。
ツケが回ってきたんだ。見てみぬフリをしていたせいなんじゃないのかよ。

●うば(乳母、姥)
お元気だろうか。故郷に戻られてから一度も便りがないから心配なんだが。
ご病気、ということでもないだろう。そんな話は聞かなかったし。うーん。
私のことを嫌いになったのならともかく、そうじゃないのならもう一度お会いしたい。
伺いたいことがあって。真実を知っておられる、ただ一人の方だし。

 

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