Twitter小説 その305

●うすみどり(薄緑)
この衣は。間違いないな、彼が好んでつけるものだ。香りも残ってるし。
しかしどうしてこんなところに。今彼は宮廷にいるはずなんだが。はて。
あの噂は本当だったのかもしれない。物の怪と恋情を重ねているというが。
こんなところで逢瀬とはな。それにしても不気味な森だ、何が出てくるのやら。

●うすもや(薄靄)
これぐらいなら進んでも問題ない。ただし、絶対にはぐれないようにしてくれ。
慣れないと辛いだろう。この辺りはよく立ち込めるからな。任せてくれ。
足元には気をつけてくれよ。木の根が発達してるからな。早速かよ。
しょうがないか。逃げ込むにはうってつけだろ。奴らも簡単には追ってこれないさ。

●ウズラ(鶉、鵪、鴳、鴽)
昔からいろいろな理由で飼育されているわね。小さくてスペースもとらないし。
主に食用が多かったかしら。あとは、そうね。泣き声で勝負したりとか。
今と違って遊びが豊富じゃなかったから。ほら、けん玉とかベーゴマとか。
本当に便利な時代になったわよね。その代わり、失われたものも多いけど。

●うずら(鶉、鵪、鴳、鴽)
今と昔じゃあ見世物席の違いがあるからな。たった数百年ぐらいの話だが。
まあ、人間の寿命を考えるとそうなるのかもしれない。我々と違ってな。
流行り廃りは時流だ。誰かが仕掛けて興味が薄れたら終わる。それの繰り返し。
何とも気まぐれだが。それも人間の心理なのかもしれないな。本当に面白い。

●鶉肉(うずらにく)
ちっちゃいチキンじゃん。あ、ウズラなんだ。もしかして、ここにいるヤツ。
うえ、食べれないんだけど。せめて生きてる状態を見なきゃ大丈夫だったのに。
まあしょうがないか。せっかく用意してくれたし、ここは養鶏所だし。
慎んでいただきます。うん、うまいや。もう少しもらってもいいですか。

 

その304へ  Twitter小説TOPへ  その306へ
全体一覧へ

公開時点での最新作はコチラ

スポンサーリンク


<メルマガ>
人を動かす文章術(現在停止中)
文章について、日頃考えていることを発信しています

最新作速達便
新作品をいち早くお届けします。

<Facebookページ>
個人ページ お気軽に申請してください♪

電子書籍とPodcastのすゝめ

望月 葵の総合情報発信現場

<Podcast>
ライトノベル作家・望月 葵が伝える、人をひきつけ動かす文章の力
東京異界録(ライトノベル系物語)

<電子書籍>
各作品についてはこちら

コメントする

Please Login to Comment.

*

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

error: Content is protected !!