Twitter小説 その302

●うすいた(薄板)
何このペラッペラな紙。書き味ものすごく悪そうじゃないの。あれ。
よく見たら、木だったわ。え~っ、木をこんなに薄く加工したわけ。すご。
それにしても不思議よね。厚さは同じでもモノによって印象が違うなんてさ。
ビックリ。カツオ節みたいなものはみたことあるけど、一枚板でこの薄さはないわ。

●うすがすみ(薄霞)
ここは、いったいどこなんだ。ぼやけていて、何も見えない。くっ。
誰かがいるようだ。剣はどこだ、どこにある。このままでは殺される。
「落ち着きなさい。ここは治療所、戦場じゃないんだ。ゆっくりするといい」
男の声がする。聞いたこともない、しかもかなり若い。
この出会いが私の運命を変えた。

●うすがみ(薄紙)
へえ、その紙の上に写してこっちに描くんだ。二度手間なんじゃない。
あ、確かに。一発描きのほうが失敗したときにもったいないもんね。へええ。
まあさ、色々とやりかたがあるみたいだから、いいんじゃないの。ほら。
検索したら一杯でてきたよ。たまには周りを見てみるのも、いいんじゃないの。

●薄紙(うすがみ、はくし)
この薄い紙が何の答えだって言うのよ。え、よく見ろって。どれどれ。
ごめん、ただの紙にしか見えないんだけど。この辺りって、う~ん。
虫眼鏡ちょうだい。こんな小っこい字、読めるわけないじゃない。視力いいのよ。
ったく、これじゃあ気づかないわよ。危うく捨てるところだったわ、まったくもう。

●うすぎり(薄切り、薄霧)
そりゃみじん切りだって。うす切りっていったのに、もう。しょうがないか。
いいわよ、うす切りは今度教えるから。メニューを変えれば大丈夫よ。
お母さんは忙しくても、休みの日は一緒に料理したり話したりしていたの。
あの男が来るまではね。でも、それからお母さんはすごく変わっちゃったのよ。

 

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