Twitter小説 その30

●愛息
我が愛息よ。願わくば、どうかこの手紙は読まないでほしい。
だが、この封を開けたからには危険が迫っているはずだから手短に伝える。
あれの封印を解くにはお前に教えた暗号と、もうひとつ必要なものがある。
この部屋に来たからにはわかっていよう。さあ、輝かしい未来をつかむのだ。

●あいた
春の旬のひとつ、あいた。何のことかって。ああ、異名だよ。
アシタバっていやあ伝わるかな。名前どおりの生命力を持つ、野菜のこと。
天ぷらにおしたしに、青汁にも使われるんだったかな。俺は違うけどね。
形が形だからな、特殊な加工をして飛び道具に使えたりするんだな、これが。

●あいだ
子供のころから山々を見て育ってきたが、ぽっかりと空いている場所がある。
いただき同士が離れているのは普通なのだが、ふもともそうなっているのだ。
間には選ばれしものしか入れない神殿らしいが、実際は地形の問題だとも言われている。
しかし、あちらに行って帰ってきた者はいない。

●間
間。これはアイダという文字ではなく暗号として使われている文字のひとつだ。
ある物の隠し場所を表しているようだが、いかんせん知る人間が死んじまった。
どのように解釈すればいいんだよ、この記号は。おっと、ずらからないやばい。
さすがの連中も、このアタシの足に追いつけないさ

●靉靆(あいたい)
雲が俺を導いてくれる。この先に何があるのかまでは教えてくれないけど。
まさか、帰ってきたらあんなことになっているなんて思わなかったよ。
家の中はめちゃくちゃで家族の姿はない。置き手紙が一枚だけだったんだ。
落ちてくる水たちもなぐさめてくれるが、よく聞きとれなかった。

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