Twitter小説 その280

●いなずま(稲妻、いなづま)
あの閃光は。まずいな、奴が来るなんて予定外だぞ。引き上げるべきか。
しかし、ここで引いては相手の思うつぼだ。まんまと挟まれるだろう。
ん、待てよ。情報をここにもって来い。やはりそうか。一度調べてみよう。
ご苦労だったな、予定通り進軍する。あれは幻覚だ、混乱させ陥れるための、な。

●いなせ(鯔背)
あっはっはっ、いい男じゃないか。商売にぴったりだよ、あの子はね。
もうちょっと落ち着けば、女にも放って置かれないだろうに。もったいないねえ。
まあいいさ、気取らないのがあの子のいいところさね。いい子を見つけなよ。
面倒見のいい伯母だった。なのにどうしてあんなことに巻き込まれたんだ。

●いなづま(稲妻、電)
古来から不吉なことが飽きる前兆として知られる稲光がある。今光ったそれだ。
もちろん伝承に過ぎないが、そう言われるようになった由縁が知りたくてね。
単に雨が降るからなのか、それとも別の何かがあるのか。知っている者はいない。
なら自力で調べるしかないだろう。これでも学者のはしくれでね。

●いなば(稲葉、稲場)
うん。状態もいいし、青々としてる。とくに虫に食われているわけでもない。
にしては実りにくいな。いったい何が原因なんだろう。水もたっぷりあるのに。
あれは、陰陽師か。珍しいな、雨乞い以外にこの地に訪れないのに。あれ。
あっちは禁断の地の方角じゃないか。何をしようとしているんだかな。

●いなびかり(稲光)
何も自然現象だけが雷じゃなんだけどな。まあいいか、知らないならしらないで。
魔道士にかかれば朝飯前なんだが。無知は罪なり、だっけかね。ふふふ。
ま、そうでなきゃ人形は演じられないだろ。こんな面白い演出もないさ。
さあ、観劇の始まりだよ。僕の手のひらで踊ってもらおうか。行っておいで。

 

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