Twitter小説 その27

●哀傷歌

ある町では、人が亡くなると葬式で悲しみの心を歌う風習がある。
哀傷歌(あいしょうか)といわれるが、おそらくこの町が有名な詩人の出身地だからだろう。
たしかに、歌のことなど知らない俺が聞いても綺麗な声だと感じるが。
この葬式自体が仕組まれたものとわかったら、どうなることやら。

●愛心

言葉とは本当に不思議なもので、同じ発音でもまったく意味が違う。
愛心(あいしん)もそのひとつ。日常にも使うし仏教用語でもある。
また、日本は文章で書くとき、ひらがな、カタカナ、漢字で表現する特殊な国。
使用方法ひとつで伝わりかたも異なるのだから、ひとつの魔法にも見えてくる。

●愛人

複数の意味をもつ言葉は、ときとして伝わりかたが変わりやっかいである。
そのひとつとして、愛人があげられる。世間ではよろしくない単語だろう。
しかし、愛人には文字どおり、人を大切にするという意味もあるのだ。
何でもそうだが、使いかたひとつで薬にも毒にもなることを忘れてはならない。

●アイス

100年ぐらい前だったか。アイスのせいで娘たちを花街に売った男がいた。
アイスといっても食べるほうじゃなく、当時の高金利貸し業者を指す。
男はその後、好き放題に遊び呆け、数年後に原形を残さない悲惨な末路をたどる。
当然だろう。娘たちは復しゅうを願い、僕が叶えてやったんだからね。

●あいず

合図とともにいっせいに駆けだす青年たち。目標は、島の中央にある宝石だ。
仕掛けられている罠や天然の迷路、同業者などスリル満点のこのツアー。
どんな宝石かも知らされていないが、 今まで成功した者は誰もいない。
宝石を守っている魔物は、自身に打ち克った者のみ、宝を渡すのだという。

 

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