Twitter小説 その263

●一擲(いってき)
あの女のために全ての財産を投げ出したと言うのか。愚かな女だな。
友情とやらに偏りすぎたのだろう、寂しさから来る失念、といったところか。
失礼。思ったことを口にするのがクセでね。だが図星を突いただろう。
それこそが奴の手の内とも知らずに、随分と派手なことをしてくれたものだ。はてさて。

●イッテルビウム
町の名前が語源だそうだ。その町でこれを見つけたんだとよ。面白いよな。
何がって。見つけた人や地名が名前になるってことだよ。会社にもあるだろ。
歴史に名を残すチャンスでもあるけどな。どうすればでかいことができるかね。
チャンスなんてモンは気まぐれだからさ。常に準備してたほうがいいよ。

●一斗枡(いっとます)
何でこんなところに容器が転がってるんだ。研究室だよな、ここは。
酒のにおいがするから、誰かが飲んでたのかな。それにしては酒瓶がないし。
いったいどういうことなんだろう。誰かのメッセージ、ってわけでもなさそうだし。
だあ~もう。せっかくひと仕事が終わったってのに増やさないでくれよな。

●イットリウム
う~わ、このあたり紛らわしい名前がいっぱいあるんだけど。面倒だなあ。
それにしても世の中に単体がこれだけあるってことよね。すごいわね。
ま、これから増えるもかもだけどさ。人間が探し出した努力の結晶ってことよね。
今の時代がこんなに豊かなのも、こういう人たちのおかげなのよね。きっと。

●一杯一杯
いやいや、これ以上入れたらはち切れるから。カンベンしてよ、もう。
何考えてんのかしら。いやわかるけどさ。何もそこまでって思うのよね。
ああいうオバサンにはなりたくないな。がめついっていうか何ていうか。
見てておっかないのよね。加えてあの髪型と体型でしょ。完全にいっちゃてってるって。

 

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