Twitter小説 その23

●間紙

間紙(あいし)を使って目印を、か。よくとっさに思いついたもんだぜ。
部屋中でたらめに入れられた紙には、一枚一枚意味が込められている。
茶色に黄色、赤、青、緑とある紙は貼り合わせるとひとつの絵になった。
実はこれ、奴らのアジトを示しているのだ。待ってろ、今助けにいくからな。

●哀辞

今日は天気もよく、子供が外で遊ぶにはもってこいだった。一部を除いては。
哀辞(あいじ)が読まれているが、表面上にすぎないことに気づいている。
亡くなった地主には莫大な遺産があるから、これから修羅場になるだろう。
内心ほくそ笑んでいる身内にばれないよう、俺はそっと町から去った。

●愛児

彼の愛児(あいじ)は亡き友人の忘れ形見。奇跡を起こした子供でもある。
病弱な体ではお腹で育てることも難しいといわれていたほどだった。
それでも彼女は産むことを望み、戦い、母親としてのつとめをはたした。
きっと友人は魂になってあの子の成長と夫の幸せを見守っていることだろう。

●愛着

同じものを使っていれば愛着がわくのは当然だろう。武器ならなおさらね。
手入れをしていると、仲間がやってくる。焚き木の準備をしているようだ。
火をつけるためいったん手をとめ、杖の先を揺らし小さな炎を出す。
剣士の相方は、ピカピカに磨かれた水晶をいつもまじまじと見ていた。

●愛著

情報をつかむには愛著 (あいじゃく)を得るのが一番いい。相手も選べる。
体を要求してくる阿呆もいるが、何てことはない。かわすのはお手の物。
用がなくなれば姿を消し、人によっては人生の終わりを贈呈する。
いつもと変わらぬのは上空だけ。変わり続ける人と歴史が空になればいいのに。

 

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