Twitter小説 その229

●異人
さすがは我が自慢の息子。他人に妬まれるほどの眉目秀麗さだ。私似かな。
しかし、愚かなるは周囲か。影ながら努力してることも知らずに。まったく。
本当に醜いものだ、滑稽に思えるよ。我が子もいい迷惑だろうにね。
まあ嫉妬は羨望の裏返しだからね。指をくわえていたければ、それでいいだろう。

●いす(柞)
合図の笛だ。吹きかたでわかる、我らにしかわからないようにしてあるんだ。
音自体は子供でも出せるがな。お前も何か違和感を覚えただろう。それだ。
言葉にするのは難しいが、これこそ一族が隠密用に使う理由でもある。
だから我が家紋がこの花なんだよ。短い時期にしか咲かない美しさもあるから。

●椅子
語源を考えると、これは椅子とはいえないのかもね。面白いと思わない。
まあ、今は言葉についてそんなに考えられてないみたいだがな。文化の違いか。
いや、時代の流れなんだろう。古来からの考え全てが正しいわけじゃないが。
それは現代でも同じこと。ほらごらん、いかにして影響しているかを。

●いすか(鶍、交喙)
どうしてこの鳥が関東地方にいるんだ。日本じゃ北海道でしか見られないはず。
温暖化のせいなのか。いや、そこまでひどくは無いはずだけど。うーん。
何だあれは。渡り鳥がいっせいに南へと飛んでいる。いったいどういうことだ。
ああ、なるほど。とうとうこの時がやってきてしまったか。ふう。

●いすとり(椅子取り)
昔よくやってたなぁ。ほら、数をどんどん減らしていって早く座るやつでしょ。
これ得意だったんだよね。ほら、ボクって大きいでしょ。体重もあるし。
ただ、動くのはあまり好きじゃなかったんだけどね。でもバスケは好きだよ。
そういった兄はもういない。病に倒れ、去年、若くして天に昇ったんだ。

 

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