Twitter小説 その217

●遺産分割
ちょいと、あたしの分が少ないじゃないのさ。妻は三分の二をもらえるんだろ。
ったく、弁護士にちゃんと通したんだからさあ、とっとと仕事をおしよ。ほら。
何だって、遺言状には妹にのみ譲る、ですって。ふざけんじゃないわよ。
そんなもの無効に決まってるなじゃない。もう一度確認しなさいよ。

●いし(石)
まるで石のような奴だな。血の通っている人間の所業とは思えないよ、うげ。
だが、ここまで残忍に殺せるのなら、よほど恨みが強いんだろうな。仕方がないが。
本人たちも悪いだろう。事情を知る者からすれば致し方ないというか。何と言うか。
許されることじゃないが、お互い様ってことなのかね。

●医師
まったく、どうやればここまで悪化するかな。だから無理はするなって言ったのに。
どうせ敵に突っ込んで戦って開いたんだろ。俺を何だと思ってるんだ、っとに。
ほら、鎧脱いで。消毒した後ベッドにくくりつけてやるから。ほらほらほら。
あー、世話の焼ける。いくら番をしてるからといってもなあ。

●意志
私は死ぬわけにはいかない。私の死はこの国の死、未来が絶たれてしまうんだ。
そんなこと認めるわけにはいかない。この地は私の大切な人たちが住まう場所だから。
何を犠牲にしても生き残り、再起を図らなければならない。どんな手を使っても。
そう、親友を失っても立ち止まるわけにはいかない。

●意思
この世は意志が強い者だけが生き残るといわれている。それが具現化の力だろう。
確かにこの技術によって、身分は関係なくなった。しかし訪れたのは弱肉強食の時代。
弱き者が生きづらく、強き者だけが優雅に暮らせる、そんな時代になった。
だからだろう、皆が自分を守ることしか頭にないのは。

 

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