Twitter小説 その216

●胃酸
奴の酸は強烈だ。胃から出てるのか知らないが、何でも溶かしちまうぞ。
絶対に触るなよ。金属がああなるんだ、触ったところがなくなっちまう。さてっと。
どうするか。このまま攻撃しても撒き散らされるからな。ああ、そういう手があった。
奴は火に弱かったな、たいまつで囲んで崖から落とそう。

●遺産
じーさんの遺したものが国家機密だったなんて。そんなの、あたし聞いてないし。
どうすればいいのかな。あの目つきの悪い役人に渡すのはいやなんだけど。
これがどういうものかがわかればなあ。何かいい方法ないかな、うーん。
あれ、何だろうこの古びた本。これと同じ紋章が描かれてるんだけど。

●遺産
まったくバカな連中だ。あれが表向きのものとは知らずに。まあ、馬鹿は放っておけ。
これが本当の遺産。この一見何ともなさそうなビー玉こそ、じいさんの財産だ。
信じられないかもしれないが、これがなければじいさんは死んでたそうだよ。
奴らは知らないさ。彼の心内がわからない連中じゃ、な。

●遺算
ふむ、どうも違和感が拭えないが。何事もないのならそれに越したことはないがな。
それに、噂ほどの頭を持っていないようだしな。いったい誰がデマを流したのか。
我々をけん制する、ということもでもなさそうだしな。まあ、注意はしとこう。
あの者ほど腕の立つものもいない。変な奴は使えないな。

●違算
ちょっとちょっと、勘定を間違えてんじゃないのかい。もう一度やってみなよ。
何だって、もう五回もやってるのに合わないだって。ふうん、貸してみ。ふむふむ。
こりゃあんたの計算は間違えてないね。なら、誰かがちょろまかしたんだろう。
ま、犯人はわかってるさ。ご苦労さん、今日は上がりなよ。

 

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