Twitter小説 その202

●いきはじ(生き恥)
おのれ、よくも邪魔をしてくれたな。地位も名誉も失った騎士など、ゴミ同然。
何、父上は汚名を着せられたというのか。それで一家断絶に追いやられたなんて。
あの男、父上からあれだけ目にかけてもらっておいて、よくもそんなことを。
この剣を貴公に預けよう。必ずや一族の無念を晴らしてくれる。

●いきもの(生き物、生物)
生命あるものすべて、か。それは故意に生み出されたものもいえるのだろうか。
望んで生まれたわけじゃない、この体。普通の人間がうらやましい。なのに。
どうして自ら放棄してしまうの。だったら私にその体を使わせてほしいのに。
カプセルから出れない不完全な私は、いつか処分されるのだろう。

●生き薬師(いきやくし)
それほどの腕なら、王の元で働けばいいのに。どうしてこんな辺境の地にいるんだ。
なるほど、権力者の争い、ね。確かに金が絡むとロクなことがないよな。
まあ、こうしてしがらみから開放されたとはいえ、先立つものも必要だろ。
悪いようにしないさ。あんたしか治せなさそうな患者を探してくるよ。

●依拠(いきょ)
わたしは、あの子が幸せになってくれればいいの。もう母として会えなくても。
あなたと一緒になったことを後悔なんてしてないわ。すごく幸せだもの。
だから、ずっと一緒にいてね。たとえ人でなくなったとしても、構わないわ。
だってわたしが人間になったら、あなたが独りぼっちになっちゃうもの。

●移居(いきょ)
拠点をずらすしかないな。仮住まいとはいえ気に入っていたんだが。仕方がない。
この場にいては危険だ。近くに洞窟があるから、ひとまずそこに避難しよう。
さて、これからどうするかだな。奴らもそこまで来ているようだし、ふむ。
もちろん、こんなことは想定内だよ。さ、もうひとふん張りだから。

 

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