Twitter小説 その20

●愛国

領土を広げるためにどれだけの犠牲者がでたかわからない戦が終わる。
こちら側の勝ちになりそうだが、終わるまで何があるかはわからない。
王は愛国 (あいこく)するなら従えというが侵略を行う必要があるのだろうか。
今宵、私は裏切り者になる。我が身しか考えぬ王になど従えないからだ。

●愛國

私が戦うのは愛國 (あいこく)しているからじゃない。愛する家族がいるから。
ただの一般兵だし、戦も怖い。いつも生き残るために剣を振るっている。
いつ帰れるかわからないが、戻れたら家族を抱きしめて気持ちを伝えたい。
だから死ぬわけにはいかないんだ。誰でもいい、力を貸してくれ。

●愛国公債

戦争反対を訴え愛国公債(あいこくこくさい)をせびる連中がいる。
なるほど、敗戦間近だと情報と上は戦争を続けるというものを同時に流したか。
これだけ疲弊していれば終わらせたくもなろう。うまく心理をついた。
しかし愚かだ。あの連中が敵国の回し者だと気づかぬほどになったことがな。

●愛国心

愛国心(あいこくしん)が強いせいか強情にも程がある。これでは身がもつまい。
「貴様のような裏切り者に心配される筋合いはない」
やれやれ、だ。
頭でっかちにも困ったものだな。あの皇帝が何を望むのか知らないで。
私の引き込みは地味だが、同胞を無駄死させないためにはこうする他ない。

●愛己主義

愛己主義(あいこしゅぎ)の末路ほどあわれなものはない。自業自得だが。
まあ、今まで我が身勝手に生きてきたのだからしっぺ返しがきたんだろう。
剣先にいる悪徳商人は一代で財をなしたが、方法はお世辞にも頂けない。
愛刀が汚れるので、商人を気絶させ、待機させていた役人に突きだした。

 

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