Twitter小説 その19

●相碁

あのチビ助め、またやってくれたの。ああいうのを天才と呼ぶやもしれん。
幼きころより囲碁に親しむ子は、今やわしと相碁 (あいご)しておる。
人の身故、人間が興じる囲碁をさせたが、いかんせん飲みこみが早くての。
これはひとつ術より教養を身につけ、京の連中を見張る役にでもつけようか。

●愛好

ぼくはネクタイを愛好する人間だ。女の子にウケがいいしファッションにもなる。
とはいっても、そんじゃそこらのネクタイではなく、ぼくだけの特注品だ。
「あのなあ、ネクタイに得物しこむのやめろっての。マジで」
と友人。
何いうか、現代忍者の心得のひとつなのに。今もいろいろ大変なんだぞ。

●愛校

他校との交流として、応援合唱祭が年に一回開催している。体育祭でやるあれだ。
愛校(あいこう)心を高めるためにはじめたらしいく、表現方法は自由。
体育祭の応援団じゃないので、大盛りあがりなのは結構なんだけど。
火薬系はダメだろう。あーあ。またひとり、観客の頭から火が吹いたし。

●愛幸

目の前で幼い子供が泣いている。親代わりの狼を失ったからだろうか。
よほど愛幸(あいこう)されていたらしく、行動や格好は獣そのものだ。
このとき誰がわが国を、そして世界を救う勇者になるなど誰が想像しただろう。
目の前にいる若き王は、たしかに亡き陛下の若いときにそっくりである。

●哀哭

哀哭(あいこく)している人間が多い中、とある人物だけは目を光らせている。
大物が亡くなったこともあり、参列者の中には名の通った人物もいるからだ。
案の定、式中に煙がたちこめ、前が見えない状態になると悲鳴があがる。
煙と同じ髪をした小柄な女がうごき暗殺者の息の根をとめたのだ。

 

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