Twitter小説 その173

●安静(あんせい)
ほらほら、大怪我したんだから大人しくしてろって。世話が焼けるな、っとに。
無茶にもほどがるんじゃない。一軍を相手にしてよく生きていたな。大したモン。
このぐらい我慢しろって、ちゃんと固定できないだろうが。騒ぐんじゃないの。
まったく。これからのことを考えたら静かにしてるんだな。

●安全
ここは無菌状態だ、室内で育てれば数百年は生きられるだろう。外には出れんが。
いいんじゃないか。そのほうが王家の血筋を残せるし、世間の目からも隠せる。
子供は精子をもらって誰かに生ませればいいだろう。命も狙われないしな。
ぼくは、おとなたちのはなしのいみが、ぜんぜんわからなかった。

●晏然(あんぜん)
どうやらこの景色が気に入っていただけたようだ。少しでも安らいでいただければ。
ずっと戦続きだったからな。こうした自然の中、ゆっくり過ごすのも悪くないだろう。
私がそういうのもおかしいか。そうだろうな、自分でも変わったと思う。
憎しみの剣ではなくなったのも、あの方のおかげだからな。

●暗然(あんぜん)
いったいどういうつもりなのかしら。あの方が考えてることがわからないわ。
敵対するつもりじゃないみたいだけど。このプローチを渡してくださったもの。
そうね、あの方は一国の主。民を守らなければならないのはわかるわ。
でも。本心ででもないわ。わたしたちが生きているのも不自然だし。

●闇然(あんぜん)
愚王なのだ、仕方あるまい。我々ではどうしようもないだろう。
貴殿はどうされるのだ、このままではわが国は間違いなく潰れる。世界を取ったとしてもだ。
今の宮殿は欲まみれの魔宮だ。善良な人間など駆逐されてしまう。
気づかれていよう。我らの周りは既に敵だらけなのだ。警戒を怠るなきよう。

 

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