Twitter小説 その165

●安(あん)
安らかな顔だ。まるで本当に眠っているようだよ。役目を果たしたって感じ。
これでよかったんだろう。確かに、これが一番確実だし、家も守れる。だが。
感情ってヤツは厄介なモノだな。あの子は表面上は納得するだろうけど。
貴族ってのは悲しいもんだな。自らの感情すら、素直に出せないんだから。

●案(あん)
仕方があるまい。今は手段を選んでいる場合じゃないからな。頼む。
ああ、その兵士の名前は覚えておいてくれ。後で褒美と勲章を贈らなければな。
今までのことを無に還すわけにはいかない。何としてでも生き残らなければ。
次の目的地は決まりそうか。わかった、無傷な者は先に出立してくれ。

●餡(あん)
これが伝統の。ほお、確かに数百年にわたり栄えているだけのことはあるな。
うむ、余の好みの味だ。土産にいくつか購入するとしよう。いくらだ。
どうだ、この饅頭を献上する気はないか。場合によっては位も検討しよう。
「ちょっとアンタ、王族に化けて何言ってんのよ。こっちに来なさいっ」

●安慰(あんい)
どうか彼らに安息を。世に残る聖戦のために勇敢に戦った彼らに安らぎを。
少女が手放した花たちは、風に乗って細かくなり、空へと散っていく。
戦場でねむった兵士や戦士たちへの、せめてのはなむけだったのだろうか。
祈りに集中する様子を見、彼らは将としてではなく一人の少女のか細さを感じた。

●暗雲(あんうん)
ったく、変な雲だな。間違いなく誰かが操ってんじゃんか。バッカだなぁ。
オレを誰だと思ってんだって。雲の神官候補でもあるのに、コケ脅しが効くかよ。
別に構わないけどね。邪魔が入るのは重々承知してたから。さってと。
船長のおっちゃん、ちょいと船首を借りるよ。追っ払ってあげるからさ。

 

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