Twitter小説 その15

●愛郷

愛郷(あいきょう)の念がない僕には、故郷という言葉がわからない。
気がついたら孤児院にいて、旅の吟遊詩人になっていたから。でも、悲しくはない。
「こらーっ、戦闘中に宇宙と交信してんじゃねぇぇぇっ」
と、仲間たち。
はいはい。副職の魔法使いでお手伝いさせていただきますよ。とりゃ!

●鱫鱜

アユは私の大好物のひとつだ。とくにとれたての塩焼きなんて、最高である。
毎年行っている場所で今年も美味しい塩焼きをいただいた。自然の恵みに感激する。
ある日、変な夢を見た。鱫鱜(あいきょう)と話している夢だ。
年越アユは、食べたあとに両手を合わせる私にお礼を言いに来たといった。

●愛敬毛

女性のかわいらしさを演出できる武器のひとつ、愛敬毛(あいきょうげ)。
髪型次第だが、残った後ろ毛のセクシーさに惹かれる人も多いだろう。
そう、後ろ姿美人ともいえる代名詞的なものだと、俺は思っているが。
見た目のせいか間違われるのは勘弁願いたい。今日は何人張っ倒せばいいんだかな。

●愛敬鏑

近日に有力な武家同士の婚礼がある。想いも互いの地位も確立されるのだ。
それだけに立派な愛敬鏑(あいきょうかぶら)も飾られていて、賑わいもある。
しかし快く思わない者たちもいる。それが解らぬ我々ではない。ほら来た。
偽の婚礼にはまった愚か者共め、かわいい妹の婚儀の邪魔はさせんぞ。

●愛敬商売

商売には愛嬌があったほうがいいだろう。店の方針にもよるだろうが。
愛敬商売(あいきょうしょうばい)は正直しんどい。だか、お客を呼んでくれるのだ。
何よりお客の喜んでいる姿はかけがえのない嬉しさがある。
お客に褒められた娘がすすんで手伝うようになったのも、そのせいかもしれない。

 

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