Twitter小説 その149

●浣熊(あらいぐま)
王子は縛り付けてきましたから、もう大丈夫でしょう。まったくもう。
危険だからついてくるなと言っているのに。え、私と一緒にいたいからだって。
な、何言ってるんですか。私たちはただの幼なじみで、私は家臣なんですから。
ん、あれは。ちょっと待ちなさい、動物に化けても無駄ですよ。コラッ。

●あらいぐま(洗熊、浣熊)
どう見てもタヌキだろ。え、アライグマだって。どっちでもいいよ。
あんのイタズラ者め、よくも食い物を盗んだり小屋を壊したりしてくれたな。
よし、この洞窟に追いつめたぞ。とっ捕まえて、皮はいでやるから覚悟しろ。
「良く来た、勇気ある少年よ。この場所を何なのか理解していないようだな」

●あらう(荒鵜)
野生かと思ったが、まだ慣らされていないだけのようだ。暴れだしたからな。
しかし、それにしてもあの一匹だけ様子がおかしいのは何故なのだろう。
危険が迫っているのなら、全部が逃げ出すだろう。あれだけが逃げようとするな。
待てよ、もしかしたら。いまず話を聞いてからにしよう。それからだ。

●あらうみ(荒海)
海の主が怒ってるみたいだ。水と雲の声はハッキリ聞けるんだけど、海はな。
弱ったなぁ。オレの素性を明かすわけにはいかないから、手が打てないじゃん。
船、このままじゃ使えないよな。遭難しちまうがオチだし。う~ん。
仕方がないな、山越えになるけど歩きで行くしかないか。急いでるしな。

●あらがね(鉱、礦、鑛、砿、丱、粗金)
ほう、これはいろいろな種類の鉱石を持ってきたな。何、どうしてわかるかとな。
年の功じゃよ。この道四十年にもなれば、嫌でも覚えるわい。ほれ、見せてみろ。
こりゃ磨くのに苦労する大きさじゃな。今回の依頼にはチグハグすぎる。
もう少し、大きさを揃えてくれんかの。もう一度行ってこんか。

 

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