Twitter小説 その14

●愛楽

人は何かしら愛楽(あいぎょう)するものを持っていたほうが充実する。
実際、私もそうで、日々はこれのおかげで成り立っているようなものだ。
「どーでもいいけどさ。この火薬ちゃんと片付けろよ」
と、おかんむり。
何年たっても兄には理解されないが、必要な道具を自分で作るのは楽しいのだ。

●哀叫

遠くでオオカミが哀叫(あいきょう)している。かん高いので子供だろう。
親が帰ってこないのか、それとも呼んでいるのか。理由はわからない。
ふと、鳴き声が止んだ。外には不気味な音をたててコウモリの大群が現れる。
なるほど、あれは合図だったよう。誰のせいかは知らないが、戦闘開始だ。

●哀矜

最近、奇妙な事件が起きている。複数の男が行方不明になっているのだ。
男たちには共通点があり、哀矜(あいきょう)している女に会いに行くという。
実は、女は物の怪で男たちを食っているのではないかと噂がたった。
しかしそれは方便で、女房が嫌になった男が家をでるのに使っただけのようだ。

●愛嬌

見ていて楽しい。動きといい見た目といい、とてもかわいらしいのだ。
何とも愛嬌(あいきょう)があり、見つめていると時間を忘れてしまう。
「あのさあ、カメレオンやヘビばかり見てないで掃除してくんない、掃除!」
ったくもう。いっそこの部屋を全部、ペットの部屋にしたほうがいいかなぁ。

●愛敬

男は度胸、女は愛敬(あいきょう)というが、はたしてそうなのか。
今の状況で肯定されると頭をかきむしりたくなる。もうむしってるけど。
「セットした髪をグシャグシャにすんなよ」
「うっさいな。仕方ないだろ」
くそー、あっちは違和感ないのにこっちはアリアリ。いくら双子でもこれはひどい。

 

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