Twitter小説 その121

●後
背後を取られるなよ。誰かと合わせて死角を作るな。そう、その調子。
実戦ではこうゆっくりと動けない場合が多い。必ず味方の近くにいろよ。
なに、そのうちわかってくるさ。座学でわかるもんじゃないからな。こういうのは。
お前が大きくなるまでは終わってほしかったんだがな。共に終わらせるか。

●阿堵(あと)
はるか彼方の時代。とある盗人がいた。その者に、盗めないものはないという。
初めは情報収集の才を見出され、身のこなしから要人の書を盗んでいたらしい。
しかし、金銭にだけは手をださなかったとか。善良な心があったのだろうか。
記録によると、原因は親にあるらしい。詳細まではわからないが。

●後月(あとげつ、あとつき)
話は先月で終わったはずだが。何の御用かな、聞くまでもないか。
まったく、しつこい男は嫌われるぞ、と伝えておけ。私はここから離れぬよ。
実力行使なさるか。困ったものだ、戦う力はないというのに。仕方がない。
少し痛い目を見てもらおう。恨むなら雇い主にしてくれ。さあこの笛をよくお聞き。

●後産
私の赤ちゃんは、どう。泣き声が聞こえるから、無事なのよね。よかった。
今連れてこれるかしら。ひと目だけでいいの、見せていただけないかしら。
そう、女の子なの。うれしいわ、女の子がよかったものね。本当に、よかった。
少し眠るわ。きっと目覚めたら宿命のアザなんて消えてるはず。きっと。

●アドバイザー
人は独りで生きられない。だから、指導者が必要なんだっていう。本当なのか。
戦場で剣をもってしか生きてこなかった俺にはわからない。油断は死だから。
隣にいる奴すら敵か味方かわからないときもある。エラい目に遭ったこともあった。
だからかな、あんたのことも簡単には信じられない。悪いな。

 

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