Twitter小説 その12

●愛玩

子供が愛玩(あいがん)している動物の人形が置いてあった。
人形たちは、何かを守るように一点の方向を見ていて、音もなく動いている。
その先には、ドールマスターの卵である子供がすやすやと気持ちよさそうに寝ていた。
身ぶるいしながらこちらを向いた人形たちは、同じ動きをして元に戻った。

●愛翫

とても愛翫(あいがん)しているペットが、突然変身したらどうだろう。
似たような種類ならまだともかく、まったく興味のない部類に、だ。
「く~るくるポンポン、く~るくるポンポンッ」
と、いいながら跳ね回るこれ。
かわいい系のマシュマロだが、四六時中この感じだと殺意すら覚える。

●哀感

哀感(あいかん)漂う町だ。地面には争って流れた跡があり人の気配はない。
風が運んでくる想いは背筋に嫌な汗をかくのにもってこいで生ぬるい。
しかし求めるものがこの町にの奥にある以上引き下がるわけにもいかない。
俺は剣を抜き、現れたゾンビやガイコツだちを切り伏せ、奥へと駆け抜けた。

●哀毀

ある山奥に哀毀 (あいき)のあまり立ち上がれない老婆がいた。
たまたま立ち寄った男は同情して世話をし、話し相手になってあげた。
老婆はこの親切な男に感謝し、家に戻ったら願いがかなっておるよ、と告げる。
男が家に戻ると死別したはずの妻子がいた。妻は白い狐に助けられたのだといった。

●噯気

人間、やはり美味しいものを食べると幸せな気分になる人も多いことだろう。
食べすぎには気をつけておるが、たまにはご馳走を食べて爽快感を味わっている。
「ふう、今宵も良い噯気(あいき)がでたの」
「上品ぶらないで食卓で堂々としないで頂戴」
むぅ、食後の現象にケチをつけられてしまった。

 

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